令和2年分の路線価等の補正 7月から9月は今月下旬に公表
2021/01/08
国税庁はさきごろ、令和2年分の路線価等の補正(7月~12 月分)に係る対応について公表した。
昨年7月1日、令和2年分の路線価および評価倍率を記載した路線価図等が国税庁ホームページで公開されたが、その際、「今後、国土交通省が発表する都道府県地価調査の状況などにより、広範な地域で大幅な地価下落が確認された場合などには、納税者の皆様の申告の便宜を図る方法を幅広く検討する」と公表していた。
令和2年1月から6月までの期間については、相続等により取得した土地等の路線価等が時価を上回るといった大幅な地価下落状況は確認できなかったことから、路線価等の補正は行われなかった。
令和2年7月から9月までの期間については、令和3年1月下旬の公表を予定している。また、令和2年10月から12月までの期間については、令和3年4月の公表を予定しているが、それに先立って、令和3年1月下旬に路線価等が時価を上回る可能性がある地域を公表するとしている。
なお、令和2年分の贈与税の申告・納付期限は令和3年3月15日となっており、令和2年1月から9月までの間に贈与を受けた場合の申告・納付期限に変更はない。ただし、令和2年10月から12月までの間に贈与を受けた場合の申告・納付期限について、 路線価等が時価を上回る(大幅な地価下落)可能性がある地域として令和3年1月下旬に公表された地域に所在する土地等の贈与を受けた人については、個別の期限延長により、路線価等の補正に係る公表の日(令和3年4月を予定)から2カ月以内の申告・納付を認めるとしている。